Codexって結局どうなん?試すか。

ClaudeのMaxプラン($100 or 200/ Month)はClaude Codeの登場で多くの人が使用しています。
しかし、2025年8月末頃突如異変が起きます。そう「ClaudeCodeくん、アホになった」事件です。
そこで注目されたのが、ChatGPT-5の発表により期待が高まったCodex CLI。ポンコツClaudeCodeくんの代替として成立するのか…その解を求め、我々調査隊はアマゾンの奥地へと向かった。

目次を読み込み中…

はじめに

ChatGPT-5の発表と同時に「Codex CLI」が新たな選択肢として注目されています。 本稿では、その実用性を評価するため、Codex CLIのPlusプランについて検証します。 この検証は2025年9月7日時点の機能に基づき、特定の開発環境下で実施したものです。 そのため、結果は環境やプロジェクトの規約に依存する可能性がある点にご留意ください。

TL;DR

業務利用 の場合、現状のチーム開発や本番運用においては、Claude Codeに依然として優位性が見られます。 個人開発 の場合、小規模なプロジェクトやプロトタイピングでは、Codex Plusプランでも十分な生産性向上が期待できます。

Codex Plusプランの課題

実務利用を想定し、Codex CLI(Plusプラン)を約1週間試用した結果、以下の2点の課題が確認されました。

1. ツール実行における権限管理の粒度

最初の課題は、ツール(コマンド)実行権限の制御粒度の粗さです。 Claude Codeでは、特定のコマンドのみを自動で許可・拒否するリストを設定できますが、Codex CLIにはまだその機能が実装されていません。 一括で全てのコマンド実行を許可する非対話モードは存在するものの、これは「信頼するコマンドだけを選んで許可する」という運用とは異なり、実務で利用するにはリスクが伴います。

2. コンテキストの制約と提案範囲の狭さ

第二に、Plusプランのコンテキストウィンドウの制約と、それが提案品質に与える影響です。

Proプランと比較してPlusプランでは扱える情報量が限られるため、AIが提案する修正はエラー箇所などに限定され、局所的なものに留まる傾向が見られました。 結果として、複数ファイルを横断する複雑な修正や、プロダクト全体の設計思想、呼び出し元とのI/O契約までを考慮した大局的な変更提案は困難であると感じる場面もありました。 Proプランでは128kトークンという広大なコンテキストウィンドウが利用可能なため、この課題は解消される可能性が高いと考えています。

まとめと今後の展望

本稿では、実務利用を想定してCodex CLIのPlusプランを検証し、その技術的課題を考察しました。 結論として、Plusプランは個人開発では有用な一方、チーム開発への導入には大きな課題が残ります。 具体的には、ツール実行権限の制御が粗くセキュリティリスクとなる点、そしてコンテキストウィンドウの制約から提案が局所的になり、コード全体の一貫性を損ないかねない点です。 後者についてはProプランで解決される可能性がありますが、前者の課題が残る限り、現状のPlusプランを実務で利用することは推奨し難いと判断します。

今後のアップデートで権限管理機能が強化され、Proプランの能力がより多くの開発者に解放されることに期待します。

もちろん、これらはあくまで2025年9月7日時点での評価です。 Codex CLIはまだ発展途上であり、今後のアップデートによって、ここで述べた課題が解決されていくことに期待します。

この記事は役に立ちましたか?

もし参考になりましたら、下記のボタンで教えてください。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)